界中の企業では、次のような質問がよく聞かれます。 何がチームのモチベーションを上げるのか?どうしたら従業員のやる気を上げられるか? モチベーション(やる気)がないと、何も生み出せません。これは、とても重要な質問です。
「企業は、人々の経済活動を調整し、動機づけるために存在する」と、ジョン・ロバーツ の著書「The Modern Firm」に書かれています。
ムービングモチベータースは、Management 3.0 のツールの1つであり、先 の質問の答えを見つける手助けをしてくれます。
私はこのゲームをいつもお客様と一緒に使うのですが、お客様からは、「大きな気づきを得 られた」という声や「楽しめた!」と言った感想が多く聞かれます。 今までこのゲームは英語版しかありませんでしたが、今回、日本語版がリリースされたことによって、日本語と英語の両面版のカードのセットが可能となりました。
人を動機づけるもの・内発的モチベーション(内発的動機づけ)
人を動機づける方法を知る前に、人間は一人一人違うため、何がその人に動機を与えるの か、また、それをどう動かすのかを尋ねる必要があります。
例えば、私の場合、起業家なので、自由と好奇心がとても重要です。つまり、自分の思い 通りに自由に決めることができ、新しい知識を得られる時などは、エネルギーに満ちて、 やる気がアップします。
一方、妻は、秩序を求めるので、物事が整っていると気持ちが良く、モチベーションが上 がります。このことは、旅行をめぐっていつも問題になります。私は思い立って決めたい のですが、彼女はすべてを計画したいのです。
内発的モチベーションの力について詳しく知りたい方は、ダニエル・ピンクの著書「モチ ベーション 3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」、または、TEDトークをご 覧ください。
しかし、お互いの内発的モチベーションについて話すことは必ずしも容易ではありません。 なぜなら、それは表面化しないからです。Management3.0 は、チームや企業の全員の内発 的モチベーションに関して議論し、学ぶ方法を提供してくれます。それがムービングモチ ベータースです。
ムービングモチベータース
ムービングモチベーターズは、Management3.0の創始者 Jurgen Appelo によって開発された 10 個の内発的モチベーショ ンのセットです。
- 自由
- 好奇心
- 秩序
- ゴール
- 名誉
- 受容
- 熟達
- 権力
- 関連性
- 地位
これらの内発的なモチベータースは、スティーブン リースの16の基本的欲求のようないくつかのモデルに基づいています。
ムービングモチベータース・ゲームの進め方
ムービングモチベータースには、決まったルールはありません。こちらでは、初心者のル ールセットについて、ゲームの進め方をお伝えします。
- テーマを決定します。(例:現在の仕事や今後のプロジェクトなどで何があなたに動機 づけをするのか)
- ペア/チームを作ります。
- それぞれムービングモチベータースのカードを10枚持ち、カードを読みます。
- そして、最も重要な3つのモチベーターを選びます。(2つ、または4つでも可)
- 全員終わったら1人ずつ自分の選んだカードをみんなに見せ、なぜそれを選んだのかを説明します。各カードの意味の解釈は個人によって違うため、ここで意見交換をすることはとても重要となります。
- (オプション)ゲームを終えたら、他のチーム/ペアと比較し、さらに意見交換を広げてみると良いでしょう。
ムービングモチベータース・ゲームのメリット
ムービングモチベータース・ゲームは何を学ぶことができ、どのようにチームや企業 に利益をもたらすのでしょうか?
まず第一に、やる気について話す機会を与えてくれます。それは、素晴らしいコミュ ニケーションツールであり、アイスブレーカーやチームを構築する練習にもつながり ます。
また、お互いの「why」(なぜ、どうして)をより良く理解するのに役立ちます。 最後に、チームのモチベーションレベルを上げるのに貢献します。動機を与える環境 に必要なものが分かっていると、マネージャーとしても、チームメンバーとしても、 これを考えて行動することができます。
例えば、タスクやプロジェクトを選択する時に、内発的モチベーションを考慮するこ とができるため、その人がやる気を感じる可能性は非常に高くなります。 「関係性を必要とする人」は、一人で動いている時より、誰かと一緒に仕事をするこ との方がモチベーションが高くなる、ということになります。
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