9月13日に行われたManagement 3.0カンファレンス。
NuWorksもカンファレンスのスポンサーとして参加しました。
ステファンが日本にManagement 3.0を紹介してから約4年。
実行委員の皆様と一緒にManagement 3.0をの実践者、ゲストを招いて素晴らしいカンファレンスをできたことは本当にうれしいことでした。
ステファンのオープニングスピーチでは、感謝の言葉と共に、今後も日本中でManagement 3.0が広がることを望みつつ、庭師のようにみんなでManagement 3.0を育てていきましょうと語られました。
最初の頃から比べると様々な企業やチームで、オンボーディングからチームビルディング、マネジャー研修、と幅広く実践されています。
事例も増え、多くのスピーカーの方々にお話していただける程Management 3.0は広がっていきました。
Management 3.0はフレームワークでなはく、マインドセット(考え方)です。
学校でも家庭でも子供にも、アイデア次第でManagement 3.0は使えます。
これからも日本の様々な場所でManagement 3.0という言葉が聞けることを楽しみにしています!
当日のタイムテーブルやスピーカー詳細はこちら
(スポンサー)
株式会社 アカツキ 小能拓巳様
株式会社 環 (KAN) 青木沙織様
(スピーカー)
実践導入と見えてきた課題 本田竜一さん
(株式会社マリエッタでManagement 3.0を導入した規模と環境、事例、課題など)
Management 3.0の光と影 吉川誠一さん
(株式会社クオリティアで実践されたManagement 3.0の良い面とうまくいかなかった面など)
組織の変化に必要なことは投資ではないだろうか? 三浦伸明さん
アカツキにおけるチーム経営の取り組み 湯前慶大さん
リモートと感謝とキズナ 田中基淳さん
Management 3.0 モデル のエッセンス(前編) 藤井拓さん
How we help building happy teams (starting with ourselves!) Jean-Baptiste Vasseurさん
Management 3.0は組織の対話を促進する 高柳謙さん
リモート時代の雑談/相談、Peer 1on1の始め方 中村亮介さん
SDGs達成のためのアジャイルなマインドとIKIGAI 稲葉涼太さん
チームが理想の姿に近づくために掲げる”価値基準”と”行動規範”の楽しい決め方 谷川 能章さん
(ゲスト講演)※日本語同時通訳付き
Navigating The New Ways Of Working リセット・サザーランド氏
日本だけでなく世界でもリモートワークが増えています。
リモートワークが始まった方にとっては慣れない日々。しかし、リセット氏は「リモートワークに正しいやり方はない」と言います。
定期的にオフサイトで会う重要さ、ミーティング時間を短くする、オンラインツールの選定など、オンラインで仕事が軌道に乗るには多少なりとも時間がかかることを知っておく必要があるとお話されました。
今後ますます世界中で増えていくであろうリモートワーク。リモートワークは、相手を信頼し、理解し、チームの結束を固めることがとても重要です。
チーム規約、コラボレーションツールなど、それぞれのチーム・組織に合った方を確立し、チームが円滑に機能するよう様々なことを試し、選択していきましょう。
■2020年1月16日(土)~ NuWorks開催 Work Together Anywhereのワークショップを行います!
ご興味ある方はぜひご参加ください☆彡
Managing for Happiness ヨーガン・アペロ氏
ヨーガン氏の講演では、新しい著書「Startup, Scaleup, Screwup」からスケールアップする際の8つのライフサイクル、イノベーションの渦、デザイン思考を用いた変革、リーン・スタートアップにおける実験の重要性についてお話されました。
彼の著書にはビジネスリーダーや製品チームが革新的なアイデアを思いついた瞬間から、それをスケールアップする(あるいは失敗する)までの間に、実践すべき主要なグッドプラクティスについて書かれています。
Management 3.0ではデリゲーションポーカーや、セレブレーショングリッド、KUDOカードについてご自身の経験を踏まえて紹介されました。
セレブレーショングリッドのお話では、「失敗」は実験である。
貴重な経験をした→価値がある→やってよかった という “学びの勝利” だとヨーガン氏は話します。
いわゆる「失敗」から、実験できたことと、そこから得た学びがいかに大切であるか分かります。
どうしても「失敗」したことに目が行ってしまいがちですが、「実験から気づきを得られた」と思考を転換すると新しいアイデアも沸いてきそうです。これは、日本でも多く実践されているManagement 3.0のふりかえりツールです。
最後に「口ではなく、態度で示しましょう」と感謝を示すことの重要性をお話しされ、KUDOカードを参加者にシェアして講演は幕を閉じました。
パネルディスカッション
左下:リーン・チェンジマネジメント考案のジェーソン・リトル氏も参加。
リモートワークやマネジメント、変革に関する様々なトピックがありましたが一部羅列してみるとこのような感じです。
・コロナは組織の変革をもたらした?!ビジネスが大きく変化した理由
・組織はどのように変化をマネジメントできるか
・仕事をする際にどこにいるかは関係ない
・どんな会社になりたいか?今後どう運営していきたいか?
・意識的に変革しなければならない
・なぜこの変革を行っているのか問い直すいい機会
・成功のために何が必要か
・変化のための目立つきっかけを作る
・大きな問題を単純に捉える
・Management 3.0は組織としてどう向かっていくか
大きな問題を単純に捉える・シンプルにする、考えるはManagement 3.0でも、リーン・チェンジマネジメントでもWork togetherAnywhereの中でも共通して言われていることです。
複雑性の社会に生きる私たちは、多くの情報を浴び、毎日が目まぐるしく変化し、それに対応しながら過ごしています。思い通りにいかないことや予想もしなかったことが起きるなどの変化が多々ありますが、物事をシンプルに捉える、本質に立ち返ることが必要だと改めて気づきます。
一度深呼吸し、足を止めてみることも大事ですね。
カンファレンスは夜の部、交流会まで盛り上がる一日となりました。
また、通訳の方が素晴らしく、カンファレンスをさらに盛り上げてくれたのも2人の通訳の方のおかげです。
どうもありがとうございました!
今回、ご紹介は一部になりましたが、スポンサーの皆様、スピーカーの皆様、ご参加くださった皆様、実行委員の皆様、本当にありがとうございました!
■運営メンバーの振り返りブログはこちら
ステファンより感想:
日本でManagement 3.0を紹介して以来、私はいつかカンファレンスを開きたいと思っていました。
Management 3.0のファシリテーターである中原慶さん、鹿嶋康由さん、宝田雅文さん、羽飼 康さん、小坂 淳貴さん、横道稔さんという素晴らしい運営メンバーと、日本の素晴らしいコミュニティのおかげで、4年の歳月を経て、ついに今年、開催することができました。
当日は、日本全国からManagement 3.0に興味がある方や、実践されている方が180人以上が参加してくれました。私の期待をはるかに超えたイベントでした。ありがとうございました。
日本には、日本を良い方向に変えたいと思っている庭師(Management 3.0を育てていく人)がたくさんいることを再確認しました。講演者のスピーチやケーススタディを見て、Management 3.0がリーダーシップの未来であり、変化が起きていることを、これまで以上に実感し、勇気づけられました。
カンファレンスの運営は大変でしたが、とても楽しかったです。このような素晴らしい経験をさせていただき、ありがとうございました。
これが日本での最後のカンファレンスになることは間違いありません。残念ながら、欧州本部が「Forward Summit」という独自の会議を立ち上げたため、今後は「Management 3.0」というブランドを使うことはできません。2021年には、別の名前で、活気のある内容と人を集めて、第2回目のカンファレンスを開催する予定です。
ご期待ください。