日本における幸せな職場の重要性

(原文は2017年3月21日にLinkedInで公開されました)

日本の会社で働くことはとても挑戦的なことかもしれません。ハードワークは美徳とされ、求められています。以前、日本の企業で働いていたとき、私はほとんどの人が自分の仕事に本当に満足していないのではないかと感じました。当時は仕事を楽しむというより、義務や責任としてこなしているように見えました。実際、日本の職場では44%しか「良好な状態(well-being)」を感じていません。(2016 Edenred-Ipsos Barometer)

労働者の半分以上が仕事と呼ばれる毎日の活動を楽しんでいません。

この結果にも関わらず、少なくとも第二の祖国として日本に数年住んでいる経験から、日本は安全で清潔、そして便利といった良い経済状況を達成しています。

多くの人がほとんどの時間を楽しく過ごしていないのは非常に残念です。         組織や経済にもっと大きな利益をもたらすことができる、何かを変える必要性がある、と私は思っています。

幸せな労働者は、そうでない労働者よりも生産性が12%高いことが分かっています。(ScienceDaily, “We Work Harder When We Are Happy, New Study Shows”

それだけでなく、彼らはまた、より革新的且つ創造的で、実際には「一日の幸福は多くの場合創造性を予測します」。(Fast Company, “The 6 Myths Of Creativity”).

言い換えれば、私たちはここで生産性と創造性の大きな可能性を失います。

ソニー、パナソニック、日立、その他の大企業で考えると、生産性が12%向上すると、大きな成果が結果として現れます。したがって、幸せな労働者については、いればいいということではなく、組織内のすべてのリーダーとマネージャーの最優先事項でなければならないのだと私は考えています。

多くの企業がそうしているように、生産効率の向上に焦点を当てるのではなく、賢い方法で従業員をケアし、彼らの声に耳を傾け、権限を与え、励ます、ということを行う方がはるかに効果的ではないでしょうか。

 

また、生産性と創造性だけでなく、人々が幸せだと感じない企業環境に苦しむこともあります。

ボストン・コンサルティンググループのRainer Strack氏は、彼の偉大なTEDトークの中で、日本を含む主要経済国は今後数年間のうちに労働力の不足に直面するだろうと語っています。(2030年 驚きの労働人口クライシス―そして今からどう対策を始めるか

実際に、企業が大学の若い卒業生を雇うことはすでに難しくなってきています。採用方法において、力のシフトが起こっています。過去数十年、企業は卒業生という豊富な人材の中から最も有望な新しい人材を選ぶことができました。
企業は学生と生涯に渡る契約を交わし、学生は苦労して就職をしたため、喜んで仕事を続けました。
しかし、現在このようなことは変化しています。 今日、特に将来的には若い卒業生にとって有利になるでしょう。彼らは最も魅力的な会社、新しい場所を選ぶことができるのです。

あなたの会社は若い求職者にとって魅力的な選択肢の1つになっているでしょうか? そして、組織の魅力は何でしょうか? 高い給料ですか?

ボストン・コンサルティング・グループによると、仕事の選択の動機は給料ではなく、上司や従業員との良好な関係、ワークライフバランスの実現と仕事への感謝の気持ちだそうです。すべての物事はお金で買うことはできません。代わりに「上司や従業員との良好な関係、ワークライフバランスの実現と仕事への感謝の気持ち」といったものは会社の文化として実施されなければならず、その文化は日々の練習で積み重ねられていきます。このような環境を構築するには時間を要し、しっかりと育んでいく必要があります。
悪い文化は幸福を破壊するだけなく、会社全体を破壊することさえできます。反対に、良い文化は会社を繁栄する効果があります。                         経営者のヨーガン・アペロ(Jurgen Appelo)氏はTwitterでこのように書いていました。:「文化はどんなことでも変えることができる(戦略だけでなく)」

大和証券グループ本社の日比野隆司社長は「日本企業は仕事の環境を改善しなければ、人々を惹きつけることができない」と語っています。(Bloomberg, Tokyo Has More Than Two Job Openings for Every Applicant).

日本のリーダーとマネージャーは今こそ現状を変える時です。指揮統制の方法で管理する代わりに、Management 3.0 が言うようにシステムを管理し、権限を与えるのと同様に従業員に活力を与えることがより賢明でしょう。(Forbes, Manage The System, Not The People).

“幸せへの12ステップ” を使って、すぐに会社を改善できます。

この12のステップは、すべての従業員のための幸せな環境作りをする方法を、科学的に考えられたステップをリスト化したものです。(Management 3.0, 12 Steps to Happiness).

12 Steps to Happiness

もし、あなたが職場で幸せな環境を作った経験があれば、それを周りの人に共有してください。日本には幸せな働き方の素晴らしい例がたくさんあると確信しています。