前回は、「いま、ここ」に意識を集中するために、マインドフルネスについてご紹介しました。
今回も、実践することで皆さんの幸福度に好影響をもたらす、簡単なワークをお伝えします。
それは、24時間以内に起こった、あることを「3つ」書き留めることです。
書き留めるのは、
「3つの感謝(よいこと)」
です。
自身が
「恵まれていた」「運が良かった」「ツイていた」
と思えることを、3つ思い浮かべ、書き留めます。
必要なことはたったそれだけ。
これを聞いて、皆さんはどう感じたでしょうか。
簡単だと思いましたか?それとも、そんなの思いつかないよと思いましたか?
私達は自分自身の意識によって、現実を作り上げています。
同じモノを見ているつもりでも、同じコトを体験しているつもりでも、捉え方は人それぞれなのです。
雨が降ったとき、面倒だと感じる人もいれば、恵みの雨だと考える人もいる。
旅行者とみられる外国人を見たとき、素通りする人もいれば、人助け・英語の練習になると話しかける人もいる。
お昼休憩を、ただの食事とやり過ごす人もいれば、美味しいものを食べるのはもちろん、同僚と会話したり気分転換が出来たりする貴重な時間として過ごす人もいる。
日々の生活をただ過ごすだけでなく、
「何が起きているのか(=24時間を振り返る)」を自覚し、「反芻する(=書き留める)」
ことを、このワークでは実践します。
それは、自分がどのように物事を捉えているのか、改めて意識する機会になります。
出来る限り、継続的にこのワークを行うこともポイントの一つです。
思考という脳のプログラミングを書き換えるのに、習慣として定着させるためです。
例として1週間、寝る前に行ってみてください。
急激な変化は起きないかもしれませんが、少しずつ、意識を「よい」と思うことに向けられるようになるはずです。
そして、考えている以上に、よいことは日々の中で実際に起こっていることにも気づけるはずです。
「ないこと・欠けていること・出来ていないこと」ではなく、今現在の
「あること・足りていること・出来たこと」
へと視点を転換するとき、自然と心が満たされるでしょう。
「心理学」と聞くと、小難しいものにも思えますが、
ポジティブ心理学は実証研究されるだけでなく、日々の生活で実践されてこそ、その意味をさらに大きくする学問だと考えています。
ぜひ、みなさんも日常生活に取り入れて、幸せを感じ満ちた心を実現してみては、いかがでしょうか。
ポジティブ心理学認定プラクショナー
溝上 真璃