You are currently viewing 株式会社サイバーエージェントにManagement 3.0 の研修を受けての感想や魅力などをインタビュー(パート1)

株式会社サイバーエージェントにManagement 3.0 の研修を受けての感想や魅力などをインタビュー(パート1)

先日、株式会社サイバーエージェント(以下、「CA」) アドテクスタジオで開発やマネジメントに携わる西部裕介さん、陶山(すやま)育男さん、山本孔明さんの3名に、Management 3.0 の研修を受けての感想や魅力などをインタビューして来ました。

聞き手は、Management 3.0 ファシリテーターのステファンと、 サポーターの横道稔です。

みなさんの仕事チーム規模を教えてください。また、みなさんの思う Worker Happiness はなんですか?

(写真:西部裕介さん)

西部さん:アドテクスタジオで「LODEO」というモバイル向け動画アドネットワークプロダクトの開発責任者です。役割としては、エンジニアリングマネージャーとプロジェクトマネージャーです。

フロントエンジニアチーム3名とサーバーサイドのエンジニアチーム4名に分かれていて、他にデータサイエンティスト1名の計8人います。

あと、今はアドテクスタジオの「スキルアップゼミ」という制度(詳細後述)のもと、エンジニアリング・マネジメントをテーマにしたゼミのゼミ長を務めています。

Worker Happiness は、自分含めメンバーのみんなが笑顔で仕事をしていることですね。

 

(写真:山本孔明さん)

山本さん:アドテクスタジオのインフラ部隊である「Central Infrastructure Agency(以下、「CIA」)」というチームで、データセンターを見ているチームのリーダーをしています。チームの人数は、私を入れて4名+アルバイトや兼務の方などですね。

仕事内容は、そのチームで管理しているデータセンターをどうしていこうかとプロダクトを見つつ、チームマネジメントも行っています。自分自身も実務を兼任しているので、プレイングマネージャーです。

Worker Happiness ですが、チーム内には、エンジニアとして成長し、内部的にも対外的にも認められることを求める人も多かったり、そういったそれぞれの個々の価値観が満たされている状態であると幸せだなと思います。

 

(写真右:陶山育男さん と 息子さん)

陶山さん: 西部さんと同じ「LODEO」で働いていました。現在は育児休暇4カ月目で、あと3ヶ月ぐらいで復帰予定です。

1年ぐらい前は、技術と人の両方を見る開発責任者をしていました。その後、プロダクトオーナーの専任を経て、その後、西部さんのチームにジョインしてエンジニアをしていました。

Worker Happiness ですが、育児休暇に入って「働く」ことに対するイメージ、意識が変わりました。働きたいけど働けない実情があり、働けることだけで幸せかな、と今一番強く思いますね。

そう思っている人も含め、色々な考え方が受け入れられるチーム、組織、社会が幸せに近づけるんじゃないかと最近思っています。

 

 

 

NüWorks に出会ったきっかけは何ですか?ワークショップへの参加の理由は何でしたか?

西部さん:そこにいる横道さんから紹介されました(笑)

 

横道:笑。ステファンさんが日本に来て最初のワークショップをされたのが2016年12月だったと思うのですが、たまたま何かで見つけて参加しました。当時はワークショップの進行が全部英語で面食らった記憶があります(笑)今は日本語メインですよね。

それまでは、マネージャーがサーバントリーダーシップを発揮するような Management 2.0 として定義されている状態が行き着く先と思っていたので、さらにその先を 3.0 として定義しているのが印象的でした。

その後2日間のワークショップでみっちり話を聞いて、これは多くの人に1つの価値観としてぜひ知ってほしいと思いました。

CA のアドテクスタジオは、とても現場に裁量がある組織で、この価値観を知ることがプラスに働くと感じましたし、また「スキルアップゼミ」というとても良い制度があるので、その制度を利用してもらって、プライベート研修をステファンさんにやってもらったという感じです。ちなみに少し余談ですが、この「スキルアップゼミ」という制度は Management 3.0 的で本当にとても良い制度ですね。
(参考:好奇心とチャレンジがスキルを磨く。「アドテクスキルアップゼミ」が生み出すカルチャーとは

 

西部さん:本当にそう思いますね。エンジニアが裁量を持って未来に投資している良い取り組みなんです。

研修については、ゼミメンバーを中心に参加しました。ゼミメンバー全員が、それぞれの現場からキーマンになりそうな人を1人連れて来る形式でした。

 

陶山さん:僕は、アジャイルやマネジメントについて、知識として入れることや、人とディスカッションをするのがもともととても好きだったので、参加を打診されて喜んで参加表明しました。得た知識を実行に移すことには苦手意識があったので、それに対する解決策がないかなという期待感もありました。

 

山本さん:もともとマネジメントをどうしていこうかというディスカッションや取り組みを CIA 内でしていました。

最初は「マネジメントの研修があるんだけどどう?」と誘われ、それが Management 3.0 であるというのを知ってから色々調べて、とても興味を持ち参加しました。

Management 3.0 のワークショップで学んで、チームの中で実践してみたことはありますか?また、それによって何が変わりましたか?

横道さん:この発想はなかったなとか、感銘を受けた考え方などありましたか?

 

(写真:研修時の様子)

陶山さん:僕はデリゲーションポーカーにシビれましたね。権限の渡し方が Binary(ゼロイチ)じゃないということ。なんでこんなことに今まで気づけなかったんだろう!と悔しくすら思いました(笑)

 

山本さん:印象に残っていて実践もしているのは、ムービングモチベータースですね。

ムービングモチベータースは、実際の面談でメンバーにアイスブレイクとして使って、とても良かったです。

目標が決めづらい、まだ定まってないという人と使うと、後の目標設定の話に活かすことができました。「価値観がこんな感じなら、こういう目標を入れてみるのはどうかな?」という話になったりするので、引き出しが増えたなぁと思っています。

 

横道さん:ムービングモチベータースは、モチベーターを自己認識すること自体も重要ですが、それ以上に、それを元に対話をする場がつくられることが良いですよね。対話することで、結果だけを見てステレオタイプにあてはめられることも避けられますし。

 

西部さん:僕も今後の面談でやろうと思っているのがムービングモチベータース。面談時間を15分から30分ぐらいとってやろうと思っています。

あと、実践から学ぶという Management 3.0 の「セレブレーショングリッド」がすごくいいと思っているのですが、ただどう運用するかまだ考えきれていないんです。アドテクスタジオでは当たり前のように挑戦と振り返りが行われてはいるのですが、あれを活用すればもっとチームでの学習効率やコンセンサスがとれそうだなと感じています。

ハピネスドアニコニコカレンダーも試してみましたが、定着はできていないかなという感じです。設置するオフィス内の導線が大事ですね(笑)

 

つづく

研修後の変化やManagement 3.0 の特徴などに関して、来週パート2のブログで進みたいと思います。