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事例:エンパワーの強さ~同僚クミコの4周年記念日

同僚のクミコがNuWorksで働いて4年が経ちました。
時が経つのはあっという間です。

2017年にNuWorksに参画した時の仕事は主にワークショップ資料の翻訳やウェブサイトの翻訳などとても限られた範囲でした。
実際、彼女はその頃ドーナツショップでも働いていたので、メインの仕事ではなく、手伝っている程度の参画度でした。

しかし、NuWorksのビジネスが拡大するにつれ、彼女の責任も大きくなりました。
今では、管理業務だけなく、マーケティング、ワークショップの運営・開催、ビジネス開発、さらには自分でワークショップを開催するまでになっています。すごい躍進です。

彼女がいなかったら、今のNuWorksはなかったと確信しています。そして、Management 3.0が日本でこれほどまで成功することもなかったでしょう。本当にありがとう、クミコ!

 

クミコとNuWorksはどう成長していったのか?

簡単に言えば、エンパワーメントです。

私は「Management 3.0の7つのデリゲーション」を使ってリーダーシップを発揮しました。私のビジョンは、自己組織化された会社にし、自分が関与することをできるだけ少なくする。そして、次の大きなことに集中できるように、海外の洗練された新しいマネジメント手法を日本に持ち込むことでした。

 

チームのエンパワーメントのために、デリゲーションボードをどのように使ったか?

最初に、デリゲーションレベルの現状を定義しました。私の場合、チームのエンパワーメントのために、デリゲーションボードをどのように使ったかというと、
最初の段階では、デリゲーションレベルは1(指示する)だったので、私がすべてを決めていたことになります。

例えば、ワークショップ資料やウェブサイトの翻訳は、私がファイルやコンテンツを選んでが翻訳していました。

SNSマネジメント:私がトピックを選び、クミコが翻訳し、私がFacebookに投稿していた。

ワークショップの開催:私が行っていた。

このように、私はすべてを自分で決めなければならず、自分でも多くのタスクを抱えていました。私の目標は、それらを反対側に移動させることでした。

 

チームメンバーをエンパワーするには?

チームメンバーをエンパワーするには、権限を与える方法と、能力を高める方法の2つがあります。私は後者の方が先で、より重要な部分だと思っています。しかし、それには時間がかかります。他者に「会社のFacebookアカウントを自分で管理してください」と言うのは簡単ですが、実際に見せてやり方を説明するのは時間がかかりますし、また、時には我慢が必要になることもあります。

私は、NuWorksのFacebookアカウントの管理をクミコに任せたいと考えていました。その時、彼女は「今までやったことがないからできるか自信ない」と言っていました。

でも、私は彼女ができると確信していました。
(※ご存知ない方のために、会社のFacebook管理というのは個人のものよりはるかに複雑だということ先にお伝えしておきます。)

私たちは一緒に座り、Facebookのインターフェースを説明し、順を追って説明しました。何度か話をするにつれ、彼女は私がいなくても行えるようになりました。このようにして、委任のレベルが変わったのです。

SNSマネジメント:私がトピックを選び、クミコが翻訳して投稿する。
第一段階が終わり、それ以来、私は他のことに時間を回すことができました。

 

魔法がかかったかのように…

会社のFacebookアカウントを管理する自信がついてくると、彼女のリスクを取る意志も高まり、自分のアイデアをFacebookに投稿するようになりました。それはとても素晴らしいことでした。
リーチ数も格段に増え、Facebookを見てワークショップに申し込みをする人の数が増えました。
本当に素晴らしいです。

私はそれ以上関与することなく、委任レベルは2から4へとジャンプしました。

SNSマネジメント:一緒にトピックを選び、クミコが翻訳してFacebookに投稿する。

しかし、時間が経つにつれ、私は他の仕事に追われ、facebookのことに時間を割けなくなってしまいました。そこで、クミコに全ての権限を委ねることにしました。

デリゲーションボードはこのように変わりました。

SNSマネジメント:クミコがトピックを選び、投稿する。

委任のもう一つの利点は、翻訳というステップが不要になったことです。私たちはよりスリムに、より効率的になりました。これがエンパワーメントの素晴らしさです。余った時間はツイッターに投資し、より多くの人にリーチできるようになりました。
SNS管理の委任という分野のレベルはその一例です。他の分野も同じように発展してきました。今日のボード全体はこのようになっています。

ご覧の通り、委任レベルはより左に寄っています。自己組織化されたチームを作るという目標を達成できたと思います。

 

今後の展望

チームエンパワーメントは継続的なプロセスであり、私たちは常に成長しています。つまり、デリゲーションレベルも常に変化しているということです。クミコは好奇心旺盛で、チャレンジ精神があります。また非常にコミュニケーション能力も高いです。

去年、彼女はIKIGAIのコーチになり、IKIGAIのワークショップをいくつか開催しました。そして先月からは、Management 3.0の公式ファシリテーターにもなりました。彼女はすでに1つのセッションでアシスタントを務めており、私のチームの中でManagement 3.0ファシリテーターの多様性を高めてくれていることを嬉しく思います。

 

 

 

クミコがメインファシリテーターを務めるIKIGAIワークショップ

 

 

私の大きな学び

すべてのチームや組織には、デリゲーションボードで可視化されているかどうかに関わらず、委任のレベルがあります。しかし、デリゲーションボードはそれを可視化し、反映させるのに役立ちます。

また、与えられた力で人々が成長していく様子を見るのは、私にとってとても素晴らしく充実した時間です。

さらに、エンパワーメントは継続的なプロセスであり、双方が時間をかけて取り組む必要があることを学びました。決して簡単なことではありませんが、その恩恵は投資をはるかに上回るものです。

あなたは委任と権限委譲にどのように取り組んでいますか?